Wondering Where I have Been

先月、長い時間をかけて制作した初めての zine (写真集) Wondering Where I have Been が完成しました。購入していただいた方に心から感謝しています。(ここから購入できます) 私が撮った写真を好きだと言ってくださった方、大変励みになりました。購入を検…

珈琲を眺めながら眠る

8月になったと思ったらもう2週目に差し掛かっていることに気づく。多くの人がまだ7月のような気分だと言っているのだから1日の区切りを変えるべきなのではないのかと思う。この共通の時間に対する感覚と実際に進んでいる時間のズレはどうして起こるのだろう…

色んな事を覚えていない

人の話を聴いていると頻繁に、よく出来事を事細かに覚えているなと感心することが多くある。私は誰かに昨日何をしましたかと聞かれると大体言葉に詰まってよく覚えていないと言いがちで、毎日何も記憶せずにぼんやりしたまま生きているみたいな気持になって…

やりたいことがわからない

先週末2日間の休日があったがやりたいことがわからず酷く落ち込んでいた。 数年前からずっと思っているんだけどもうやりたいことも行きたいところも特に無いんだよな。人と一緒に居たいという願望だけある。少し先の生活に希望が無い状態で生きていくことを…

何も考えることがない日々

先月の半ばからほとんど毎日体調が悪いので考えることのほとんどが体調のことで占められていて、不自由な生活を過ごしている。できるならっていつでも脳の半分を何か自分と遠くのもののことを考えることに使っていたい。生活のことで頭をいっぱいにしたくな…

帰宅途中のバスの中

自分はじっとしているのに、座っているだけで移動することができる乗り物のことがとても好きだなと、帰宅中のバスの中で思った。同じように退勤して家に向かう人々の服装を見て季節の移ろいを目撃する。 今年は冬の間に何度か春めいた気候が続く日があったが…

単調な日常

朝7時に設定されたアラームに起こされ、ベッドサイドテーブルに置いてあるグラスに入った水を飲みTwitterを開く。朝食にバナナと前日の仕事で貰ったパンを食べながら身支度をする。朝の1分は昼の30秒の時間でしかないと感じる。いくら早く起きても結局出しな…

寒さが続く

朝、ポリスにしては比較的物腰の柔らかい2人がやってきてLondon fogとアメリカーノを1つずつ注文して席に座る、私はマグカップいっぱいに注いだドリンクを席まで運び、愛想の良い笑顔を数秒見せて無表情でカウンターまで小走りで移動する。今朝のカフェはと…

There's no way to be not alone, but they'are days that you feel not alone.

紅茶と珈琲を交互に飲む

久しぶりにはてなブログを開く やっぱり日記を書くことを続けられない 寒くなってから、良くなりかけていた体調が振り出しに戻り1日の活動時間が僅かになり、その中で渡航の準備を進める。 毎日渡航先の天気予報を見て憂鬱になる。BC州はカナダの他州と異な…

昨夜の夢 周りにいた人が2人高い建物から飛び降りて自死するところを見守り私の順番が来るところで目を覚ました。 私はいつでも死んでしまいたいが、他人の死はいつでも限りなく辛い。自分勝手も甚だしいがみんな生きていてほしいと思っている。一方、私は生…

港で待ち合わせ

港で待ち合わせをした 近くにあるベンチに座って連絡を取り合わなかった間の出来事を話し合う ベンチの前には植え込みがありそこを3匹の小さいネズミが行き交っている 秋のよく晴れた日 夕日が水面に反射し輝く 人通りが多く賑やかな夕方だった 私達はいつも…

Cross the sea

個展に行ったり詩を呼んだり人と話したりして急に日記を書きたくなった。定期的にこういう気持ちになるけれど日記を書くことはいつまで経っても続けられない。 朝起きて、病院に行く前に3行の手紙を書きながら私は忘却のために言葉を使うことが多いとなと思…

雨音を聞いて目を閉じている時

雨が振り続けている 秋の始まりのように涼しくて気持ちが高揚する 雨音を夜聞きながら眠りにつくのが好き 帰国して3週間程経った 何処に居ても同じ生活を繰り返し、同じようなことで悲しむだけで大して何も変わらないなと思う 海が遠くなって散歩に行かなく…

前勤務が地方の大学病院で自分なりに死と向き合った時間があり あまり死にたいなどと簡単に言葉にしたくないが生きることをやめたくなる瞬間を何度も乗り越えてきた人生だ 困難を人と比較するなどnonsenseだと重々承知したうえで言うけれど 人と比べ過去にト…

海辺

海にはいつも居場所がある みな波の動きに気を取られ視線が交わることはない 水平線の奥を覗き込もうとする時にだけ遠くに来たことを実感し 漂う船を見て不確実な未来を肯定する 春めいた匂いに憂鬱になる

待ち時間

今日は日曜日で先週は一週間は久しぶりに天気が良かった いつも天気に左右される体調なのだがここ数日前触れもなく理由もわからず体調を壊している とにかく何に対してもやる気が出ない 朝起きること 夜寝ること ご飯を食べること お風呂に入ること もちろん…

Holding a donut box while looking at the opposite shore.

パンデミックが始まってからもうすぐ1年が経ちいろんなことが強制される不自由な生活にそろそろ疲弊し心が日に日に閉ざされていくのがわかる この閉塞感はどこから来ているのだろうかとしばらく考えた結果 今まであった選択肢が突然奪われてしまったことに起…

祝日

12月が風の速さで駆け抜けていき呆気なく年が変わる前に何か書き留めて置こうと思い 1年前にひそかに使っていたブログをまた使うことにした 言葉を用いて表現することに対してただ無知や語彙の乏しさをひけらかすようで恥ずかしいという気持ちを抱えつつ 表…

違った方を向いた瞬間に宙に浮く言葉

あなたには それはあまりにも他愛なく その瞬間から日常に溶けていった

重さ

私には抱えることができない白い小鳥2羽分の 重さ 手離して 引き換えに 三日月1つ分の夜の質量を知った 身体は夜に青白く輝く 静かな風に触れすぎたために

ぼくらは ぼくらはいつも 海底にいて 光がここまで届くのを待っている 波が 貝殻を残すかわりに ぼくらの記憶を消していく 死と生が潜む波打ち際の夏

暑中お見舞い申し上げます

船に乗って水平線を探しながら目を細める瞬間に泣き 車窓から青と緑と白色の夏をみて泣き 集めたかった海をの一片を思って泣いています おげんきですか 暑いけれどご自愛ください

眠りたい

この世でいちばん美しい水死体になれるのならば怯えることなどなにもないのに みつけた人が抱える重さを思うとあまりにも不憫だ 小説の筋書き通りになればいいのに 誰にも気付かれず海へ沈み 海底で燐光を放ちながら海のほんの一部になるだろう

夏の音

お囃子の音色と 深まる悲しみと 夏の京に 君の横顔をみた 何処へでも現れる君へ 沈みゆく夏 夜のリズムと とめどない涙と 幼い味のりんご飴と

湖上の島

円卓があり公民館ごと移動するような船に乗って島に浮かぶ島へ行く 私はフェリーの移動が1番好き ずっと水の側だから 港から見える生活の色 駐車される大人の三輪車 生活の距離 両手いっぱいのホンミチと無数の路地 古物が知っている 私が知らない時間につい…

私は朝ごとに変わる水を掬う 流れの中からその一瞬を 私は掬った水で 文字を作り それを 繋げて言葉にする 言葉はすぐにいき渡り 確かなものを 無くしてしまう 私はここにただ居座っている

今日

しばらくずっと体調が悪く それをわかってくれない母親が「だらしない」と怒っていたのに しばらく寝ても覚めてもパジャマで過ごす日々を繰り返していたら「パジャマ似合うね」と嫌味なく言ってきてなんだか申し訳なくなった 日 だらしない は しだらない の…

文字

このごろ手紙をよく書く 紙に文字を書き留めること 封をすること それが運ばれること それらが私は好き 手紙を書くと 宛てた人との “距離” を改めて感じる 知らない土地の名前 その土地の天気と時刻 届くまでの時間 のこと 知らない土地に想いを巡らせる 近…