距離

人との距離 

一人暮らしをしていた時に“隣人”という距離がありました 朝 部屋を出る音 夜部屋に帰る音 来客の音 入浴の音 テレビの音 音で 隣の生活を、その気配があることで感じる安堵がありました 

隣人とは一人暮らしを始めて3ヶ月ぐらい経ってから同じ職場の上司であることがわかり 一緒に帰ったり スーパーに連れて行ってもらったり ゴミの日をおしらせしあったり 一緒に珈琲を飲んだり 足りない電球と余ってる電球を交換したり 同じ間取りの家具の配置の違いを楽しんだり 朝まで居座られたり くだらん話をしたり 生活を少し共有しているみたいで 困った時は助け合える 家族とも 友達とも 恋人とも違う 不思議な距離

 

それぞれの距離

次の日が休みの金曜日だけ集まって鍋を食べる距離  気が向いた時にご飯を作ったからおいでと部屋に呼んでくれる距離 疲れたよ〜というと外食に誘ってくれる距離 毎朝職場で顔を見ると必ず話しかけてくれる距離 毎週電話するのにもう3年も会っていない距離 互いに心を配りあってるのに会えなくてなってしまった距離

全て大切な人との距離ですが 親密さって何だろう 

 

それぞれの その時に 必要な距離がありますが 私は好きな人とはすぐに距離を縮めたくなって その距離が離れていくことに抗おうとして適切な距離を保てないのです 抵抗しても離れゆくものは離れてしまうし その時が来ればまた引かれ合うことを知っているのですが

猫とかにでもなって相手の都合や気分など気にせず好きな人たちの側をうろうろしていたい